新卒2年目が終わります。3年目に入る前に、退職しました。

所謂退職エントリ。新卒でとあるITベンチャー企業に就職して2年が経過した。本日で有給消化も終わり、正式に退職となる。

ところで"退職エントリ"ってそもそもなによ?と思い検索していたら、IT業界独特の、ここ数年の文化みたいですね。基本的にはエンジニア界隈の文化みたいなので書く予定はなかったのだけど、先日同期と飲みに行った際に「書かないの?」と言われたので、長い人生の中でもそうそうあることではないし、書いてみようかなと思うに至る。その時は「書かないよ(笑)」と言ったのに結局こうして書いているあたり、如何にいつも考えなしに返答しているかを痛感。。

 

●新卒入社の2年間で、何をしてきたのか

初めはテレアポ営業。きっと少し特殊で、電話でクロージングまで行う営業形態。一緒に入社した2人の同期はとても優秀で、常に焦りを感じていた。焦ってもがいて動いて、なんとか契約がとれ始めると楽しくなって気持ちが落ち着いた。研修の一環として同時に立ち上げたメディアも好調で、自分の得意を活かせているのもうれしかった。

2年目になる少し前からは、人事として採用活動に従事。採用のスペシャリストである外部コンサルタントの上司から採用におけるいろはを学び、自分の得意不得意を知ることができた。あと、初対面の人と話すのに緊張しなくなったし、オドオドすることも減った。面接・面談では、"対面している人の本質を知るための時間"として相手のことをよく「見て」、「聞いて」、「知る」、という術を身に着けた。もともと私はどうしようもなく感覚で動くタイプだったけれど、人事職を通してかなり合理的に物事を捉えることができるようになったと思う。

●なぜ、辞めるのか?

びっくりしたのだけれど、同僚からは誰一人として退職理由について聞かれなかった。私が話す前に誰かに聞いたのかもしれないし、聞かなくてもわかったのかもしれないし、興味がなかっただけかもしれない。本当に、誰にも聞かれなかったので特にここに記載するつもりもない。ただ、1つだけ言えるのは私にはまだ、すべての事象に対して1人で立ち向かうだけの実力や度量がなかった。そして、漠然と考えていた"将来的にやっていきたいこと"を体現できる環境に身を置こうと思った。

退職した会社は、新しいことに果敢に取り組む資源も行動力もあるし、大変優秀で躍動感ある同僚もいて、大好きなことは間違いない。

●明日から、何をするのか

転職先についてはよく聞かれたけれど、最近まで明確な社名は伏せてた。どのみちいつかは知られることだし別に言えばいいじゃん~って話なのだけど、なんとなく言えなかったのは多分きっと、後ろめたかったからだと思う。特に前職での人事という職種上、新しいメンバーに対して少なからず申し訳ない気持ちがあった。一緒に働きたいね、という言葉を置き去りにしてしまったから。

明日からは、五反田にある会社で主にDMを作る人として働きます。業界的にはコンサルかな。Eメールマーケティングを得意としている企業。社名をググった時に表示されるのはちょっと避けたいので、キーワードだけ散りばめる。

●転職活動をしてみて思ったこと

面接官をしていた立場から、面接をされる側に戻って見えてくるものは全然違う。うわ~高圧的だ~~!とか、質問の背景ないな~~?とか、控室から談話聞こえてるぞー!時間すぎてんだぞー!とかね。そういったことを感じるたびに、我がふりを見直して、業務に活かす。自社の良いところ、自分に足りないもの、さまざまな形で見えてくる。

2年間と書いたけれど、学生時代に約半年間インターンシップをしていたから、本当は2年半ほどになる。振り返ってみると、本当に各々の個性が強い会社だったと思う。新卒で入ったぺーぺーの2年目にも関わらず採用という重要な仕事を与えてくれたし、やってみたいと言ったことは大体やらせてくれた。後輩も入り、会社も賑やかになって面白かった。それでも考えて、考えて、行動した結果の今がある。明日からはまた0からのスタートで、右も左もわからない。正直期待以上に不安のほうがずっと大きいけれど、行動した先に結果があるのだから、まずは行動してみるだけなのだ。

 

がんばるぞ~~年度末が、終わるぞ~~~~! 

【東京国際文芸フェスティバル】オリジナルイベント"ひらがな"を体験する展示?!『五〇音展』を全力レポート!

学生は卒業式ラッシュを迎え、世間では3連休が明けようとしていて、そんな月曜日の夜です。少し前に行った展示について、書いてみたいと思います。

 

東京国際文芸フェスティバルという大規模なイベントで、オリジナルイベントの1つとして2016年3月5日、6日の2日間に渡って開催した「五〇音展」。大学時代からの友人2人と私を含めた3人の"チームNAS"という団体で行いました。

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五〇音展って?

ざっくりいうと、"ひらがな"である五十音を体感する展示です。文字に触ってみたり、声を聞いてみたり、翻訳をしてみたり、文字の象について考えてみたり。そこから少し踏み込んで、日本語特有の"ことば"の語源や可能性について私たちなりに表現してみました。

展示をやる経緯だとか、NASってなんだよ?って話は友人らのブログに詳しく記載があったので、興味を持って頂いた方は覗いてみてほしい。

 

なかはら:それで、五〇音展どうだったの? - どうしたって仕方のないこと(仮)

すずき:五〇音展の翌々日に – ゆるかしこい

 

展示の開催からあれよあれよと言う間に日数が過ぎていき、何かしらの形でまとめをしなきゃいけないと思っていました。そんななかで、ふと後輩がFacebookのTL上に五〇音展についての感想を投稿してくれて、素直にとってもうれしかった。同時にコメント欄で、同じくご来場頂いた先輩の夏目漱石の気分になるやつ(展示コンテンツ一部)の結果発表がみたい」といった一文を拝読。はっとした。

「そうだ!結果発表!レポート!!」

本当ならすぐにでもレポートをしたいところだったけど、3人とも普通の会社員で、今回の展示も当日までてんやわんやなわけだったから、難しいことはたくさんありました。。言い訳と前置きはこのくらいにして、「五〇音展」について1つずつ解体していきます。

 

■ご来場いただいた方々の有難いツイートもまとめました!

togetter.com

 

「五〇音展」コンテンツ紹介とご来場の皆さまの答え合わせ

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平成3年(1991年)生まれの私が生きてきたインターネットサービス総振り返り

今晩は、(@gr2kinari)です。

年の瀬ですが、いろんな媒体に散らばっていたテキストをやっとこさ統一したので、昔から1度やってみたかったインターネットサービス総振り返りをしたいと思います。だいぶ昔Twitter上でぽちぽち呟いた気はするけど、特にまとめてはいなかったのでここらできちんと書き綴ってみようと思う。因みに私は平成3年生まれのゆとりど真ん中と呼ばれる世代です。6歳上に姉がいた影響もあり、好みが若干上の世代かもしれないけれど何はともあれ振り返ります。

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◆初めてのインターネット

小学3年生になった頃、家に初めてインターネット回線が引かれました。

インターネットを繋げるまでは、最近すっかり見なくなった大きな箱に入ったパソコンソフトで、コニーちゃんの絵手紙ソフトだとか、ペイント、CG映像制作ソフトで遊んでいたので、PCに触れたのはたぶんもう少しだけ早い。

小3となると、恐らく2000年頃ですね、ポケットビスケッツの卒業と同じ頃だった気がする。最初にハマったのは小学生女児らしい少女漫画の公式サイト。ちゃお、りぼん、なかよしの3誌のうちのどれかで、(ものすごい記憶がおぼろげ)チョコレートケーキをつくったり、落ちてきたフルーツをキャッチするようなゲームだった。

 

◆ヲタク文化に触れるインターネット

●「〇〇同盟参加中!」ハイパーリンクで世界の広さを知った

f:id:gr2kinari:20151227220406j:plain(画像引用: 私立ギャルゲー学園 第5回は、学園恋愛ゲームの金字塔的作品『ときめきメモリアル』 - ファミ通.com )

姉の影響もあって、小学生当時からときメモのゲームをやっていました。

今思えば、風邪で学校を休んだのに、自宅でときメモやってる女児ってマジキチ以外のなにものでもないですね…。しかも推しメンはコアラ(館林見晴)というマニアックっぷり。コアラの他にはゆみちゃん(早乙女優美)が好きでした…が、落としたのは虹野さん(虹野沙希)だったり…。っと脱線しましたが、この"ときメモ"経由でハマったのがランキング機能です。今でこそAKB48前田敦子夜露死苦1位はさっしーでフォー!!!!な人気投票文化が社会現象になりましたが、当時はキャラクターの人気投票。推しメンを1位にしてあげたいといった純粋な気持ちからとにかくコアラに投票しまくっていたら、ページの下部の方に「〇〇同盟参加中!」といったバナーを見付けたんです。

そうです、〇〇同盟です。0年代にネットでヲタクやってた人にはギクリとした方も多くいるんじゃないでしょうか…バナーを押すと、同盟に参加しているHPとひたすら繋がっていくあれです。私はこの同盟バナーによって、ハイパーリンクにどっぷり浸かりました。勿論例外に漏れず、同盟入りました。つくりました。

 

●同世代以外と知り合える、ヲタクと知り合えるチャット文化

小学5年生になる少し前に、最寄り駅のないモノホンの田舎街から少しだけ発展した隣町に引っ越しをしました。当然学校も変わったわけですが、これがインターネットにどっぷり浸かるきっかけになった。

所謂ヲタクな趣味は当時からあったものの、非常におっとりとした学校で、閉鎖的ではあるものの誰かを虐めるだとか、無視するとか、そういった陰湿な文化が全くなかった。学校が終われば学童保育の友達と竹馬乗ったり一輪車乗ったり、引っ越し前は元気に外で遊んでいました。

引っ越し後は生活がいっぺん、学校が終わればPCの前でカタカタ…一気に引きこもりに。転校生が多い学校だったこともあり、陰湿な虐めなどがあったわけではないものの、ブランド服を身にまとえば一躍人気者、大きな声を出したものが強者となるようなカースト制度、THE☆女子社会マウンティングばかやろうな文化にどうしても馴染めず。。。元々アニメや漫画が好きだったことが昂じて(?)、趣味(CCさくらメインのCLAMP系)のチャットにどっぷり浸かりました。先に少し漏らした同盟も、チャットで知り合った友人と作りました。お互い大して好きでもないのに、何故かデジキャラットの同盟を作った覚えがあります。(推しはぷちこ。)

この頃周囲で流行っていたものとしては、

・フラッシュ動画(赤い部屋、ペリーさん、ラーメンズの日本語教室など)

ハンゲーム

・タイピングゲーム

ですね。フラッシュ動画は結構見ていたけど、ハンゲは全然やらなかったなぁ。最近FlashHTML5にとって代わられるからなくなるZE☆ってニュースが飛び交うわけで、ちょっと寂しさは感じます。

 

◆あれ、私でもつくれるじゃん?簡単にHPが作成できた喜び

同盟を作ったときにふんわり触っていたわけですが、小5,6年生の頃には自身で簡単なHPを作る楽しみを覚えました。当時よく使っていた無料HP作成ツールが「サイバーキッズ共和国」、「魔法の国iランド」の2つ。これに慣れてきたあたりで、「ヤプログ!」で日記を書いたり「しぃペインター」でお絵かき掲示板をレンタルしたり…。

f:id:gr2kinari:20151227220739g:plain(画像引用: どうやって使うの?

中学生になる頃にはFC2の無料レンタルサーバーを借りて、HTMLをガチャガチャしながら見よう見まねでサイトを作ってました。

 同時にハマったのが「ふみコミュ!」です。それまでお洒落やメイクには一切興味を持たなかったけれど、ここで女子に必要なハウツーをたくさん学びました。

 

◆携帯電話でいつでもどこでもインタネッツ!ヲタク以外もインタネッツ?!

小学生で「チャット」「同盟」「夢小説」を通り、中学生では「ブログ」「フリー素材作成」(ピクトベアーでロゴとか作って配布してました。なつかしい)「HP作成」を学んだ私。高校生にあがる少し前に流行ったのが、あの「前略プロフィール」です。これ同世代の多くの人が通ったであろう落とし穴ですよ。クラスの女子の半数はもってましまたもん。高校上がる前とかに、前略で絡んだりしてました。「デコログ」とかが流行ったのもちょうどこの頃。既に着うたが終焉を迎えそうな時期でした。

前略プロフと同時進行だったのが「モバゲータウン」ですね。ゲームがメインコンテンツであるものの、チャット文化に慣れていた私はコミュニティに参加してSNSとして楽しんでいました。オフ会なんかも行ったりして、すごい楽しかったことを覚えています。初めてインターネット上でヲタクじゃない友達とつながったのも新しかった。当時は少し尖ったファッションをしていたので、お洒落コミュニティに入って様々なお洒落人とつながってました。古着屋さんのオーナーとか、服飾専門学生とかモデルとか、当時は急に自分が大人になったように感じた。

 

◆ヲタクからの脱却。インターネットは誰のもの?何のため?

ヲタク活動から目を背けていた高校時代に1番使っていたのがモバゲー、後はまだ招待制だった頃の「mixi」,大学入学前くらい(2009年頃)に周囲でも流行っていた印象です。〔2010年度入学者の集い〕というグループで、大学の入学式当日には友達がたくさんできて、とても嬉しくて、この時また、ネットの恩恵を受けた。

ただ、今までインターネットはオンラインで新しい知らない誰かと知り合う世界だったものが、前略やmixiによって急激にオフラインが食い込んできた記憶があります。友達とネットで気軽にコミュニケ―ションとれるのは楽しかったけど、急に息苦しさを覚えたのもやっぱりこのへんかも。

電車男が一通り流行って、ヲタクが社会的に認知され始めた時代。親しい友人以外にはヲタクであることを隠し気味にスイーツ()女子をしていたので、ニコニコ動画の盛り上がりは見ないようにしてた。だからニコ動文化はてんでわかりません。(余談ですが、涼宮ハルヒらき☆すたも見ていません。ひぐらしは我慢ならず見たけど。。)

 

スマホの普及,大学リアル生活の安定とオンラインの乖離

やはり大学入学後は、"知らない誰かと出会う"ためのツールとしてはあまり利用しなくなりました。mixiからその傾向はあったものの、よりクローズドな世界にどっぷり。一番よく利用していたのは「Twitter」と「Skype」。今でこそ「LINE」がライフラインになっているように、コミュニケ―ションを密にとる上でSkypeは欠かせないツールでした。時間が有り余っていた大学生時代、早朝までSkypeでチャットして、あほみたいに笑い転げていた。

節目節目で、大人や知人に広く発信するときだけ「Facebook」も利用。今もそうだけど、「Twitter」は距離感が非常に近い。だからうっかり関係性が浅い人と繋がると言いたいことも気楽に言えなくなるし、自分を苦しめるツールになってしまう気がする。

 

◆そして現在。情報過多、情報収集としてのインターネット

社会人2年目もあと4ヶ月で終わろうとしている現在(2015年12月末)、私のインターネットととの関わり方は非常に希薄になったように思っています。勿論 LINE,Twitter,Facebook等は頻繁に使っていますし、こうしてブログで思いを綴ってみたり、美味しいご飯屋さん探しは"食べログ"や"ぺこったー"を使って、食べたご飯は"miil"で毎日記録。ネイルの予約はMERYPASSからお店を見付けて、キュレーションサービスからユニクロのセール日を知るし、個人の面白ブログを見付けては友人にシェアする。

ただ少しびっくりなのは、少し前まで毎朝スマートニュースをチェックしていたのに、気がつけばLINE NWESはてブしか見なくなった。。

毎日チェックしていたブログも、TwitterのTLで流れてきてやっと見る程度になった。能動的に情報をとりに行くことが、段々と億劫になってきている。仕事柄、ITに対しての情報感度は常に高く持ち続けていたいと思っている。だからこそ、面白そうなもの、ランキング上位のアプリは取りあえずDLして一通り遊んでみるし、新サービスがローンチされれば取りあえず登録する。

昔はただただ好きでやっていたことが、いつしか自分の中で義務化していることに気付いてしまった。

 

私はインターネットによってずいぶんと助けられてきたと思う。

幼い頃、自分の半径数メートルの人が世の中のすべてだと思って絶望しそうになっていた時に、インターネットは別の居場所や可能性を与えてくれた。世界は、社会は思ったよりも広くて色々な見方や考え方があることを知った。

今、私がインターネットを通してやるべきこと、やりたいことってなんだろう?誰かの居場所づくりは出来るのかな、ブームをつくることはできるのかしら…。

そんなことを薄ぼんやりと考えながら、年末を迎えます。

 

<最後に>

今回の振り返りは、あくまで"私の"インターネットサービス史です。勿論同年代でも全然違ったサービスを辿ってきた人、全然違った思いでインターネットに触れてきた方は沢山いるかと思います。あまり浸からなかったものとして、pixivとか絵チャとかツイキャスとか…ネットサービスはたくさんたくさんあるので、色んな人のサービス振り返りが見たいなぁと思います。その1つのケースとしての、私の振り返りです。

 

フリーペーパー『C』vol.2を読みふける深夜3時の投稿

こんばんは、金曜日の深夜です。先日遂に、社内報にしていたブログ記事やtumblerに細々と書き留めていたものを移行しました。今後本名掲載なテキストはこちらのブログに集約していこうと思います。

さて、少し前ですが友人のなかはら(@msaaaaann)さんからフリーペーパー『C』のvol.2を貰いました。直ぐに感想を書こうと思っていたのに、ここのところ元気がなくなる事象が起こったりなんだりで、なんとなく遠ざけていたらあっという間にこんな日程になってる…。明日は別件で会うので、どうにかそれまでに書き上げてさらりと晒しておきたいなと思っています。

 

『C』の感想を述べる前に、"フリーペーパーを創る人"について少しだけ分解してみます。

「フリーペーパーを創る人ってなんなん?何が目的?何のためにつくるの?」

これ、フリーペーパーを作らない多くの人間が思うことです。

学生時代フリペサークルに所属したり、学生団体でフリペ制作したり、ゼミで無料配布する雑誌作ったりしていたような人間なので、私も幾度となく問いただされました。

様々な人とやっていく中で、フリペをつくる人の目的は以下の何れかに該当するんじゃないかなーとざっくり分析。

 

  1. セルフブランディング(※就活の話のネタにしたい学生に多い)
  2. お金(※メディア露出。企業に多いけど採算合うのかは謎)
  3. 伝えたいことがある(※コンセプトがガッチリ決まってるところなんかはわかりやすい)
  4. 作りたい、つくってみたい(※とにかく書きたい、制作がしたいが先行する。儲け度外視)

 

各々について、どのクラスタがどこに位置するのか言及することは避けますが。。ここで言いたいこと…それはなかはらのつくる『C』は圧倒的に4の気持ちが強いってことです。

毎度のことなのだけど、彼女のフリーペーパーを貰うと【この人ほんとに自我やべぇな。。】ってなるんです。もう、「つくりたいの」「見てほしいの」「わかってほしいの」「つくりたいんだ」「よみたいんだ」「わかってほしいんだ」「読んでほしいのもっと」がヒシヒシと伝わってくる。なんなのだろう?フリペを貰うときの底知れぬパワーじみたもの。。

あぁまた、彼女自身の魅力について考え始めてしまったので一旦引きます。

 

 

◆『C』について

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今回、頂いた『C〔シー〕』について1個ずつ解体してレポートしようかと思っていたのですが、まぁどマメな彼女ですから、そりゃあ自分でしてるわけです。というわけで、『C』の詳細についてはこちらからどうぞ。

『C』の2号について | それはそうと

ざっくり説明すると、「she」「see」「sea」「shh」という、すべて〔シー〕の発音をする4つの冊子から成り立つ、なかはらが発行しているフリーペーパーです。

とても丁寧なレポートが上記から読めますので、中身が気になる方は是非読んでみてください。私は今回、個人としての感想をダラダラと書いてみます。

 

◆感想

『C』はvol.1どうよう、本当に豪華。フリペってどうしたって、1度読んだらぽいぽい~とされることも多いだろうに、この装丁は絶対にそれを許さない。

 

●seeとseaについて

shiro(@___obake)さんとコラボしたという『see』と『sea』なんて、両面カラーです。ポストカードが『see』、鮮やかな色合いでテトラポットが印象的なインタビュー記事『sea』

 

今回4つの冊子で、私が1番好きなのが『sea』です。ダントツです。

ポストカード『see』のデザインを担当したshiroさんは共通の友人だったりもして、そんな気になるあの娘が、ずっと考えてきた"生き方"を垣間見ることができて、それが本当に、飾らない言葉で描かれていて、文字だけなのに、やっぱりヒシヒシと思いが伝わってきました。よかったぁ。すごく。

 

●shhについて

なかはらさんの自己顕示欲が爆発してて、正直これも結構好き。もっと書き綴ってほしいのだけど、『OCEAN』(@ocean_staff)が好きだから、そっちで「いいぞもっとやれ」ってなってしまう。

ただ、「短歌のようなもの」に載っている最後の一文

"鼻奥がツーンとするみたいに あの日を思って泣くのはもういや"

は、深夜3時、キーボードを打つ手には堪えます。

 

●sheについて

こちらも装丁がまずかわいい。なんといってもかわいい。トレーシングペーパーのような薄い紙が纏ってるだけじゃなくて、中身の印刷も人によってインクの色がぜんぶ違う。表紙は大好きなつじのえる(@ee_momme)さん、えるの絵は昔から大好き。「彼女について」各々考えたことをテキスト化していく企画なのだけど、表紙の絵からも物語が想像できる。。制服姿にリコーダーやハサミなど、「女学生」を装う彼女に、生活と関係なさそうなスコップ…なかにはメモリの印字。。?目線の先から各々が書いた彼女の物語が始まる。

楽しいなぁ、と思うもう1つの理由として、寄稿者のページが統一されていないところ。インクの色だけでなく、フォントの指定や文字の大きさ、ページ数や行間なんかも全部ばらばらで、ばらばらなのに中の紙は一緒だからか、一体感があってすてき。

こうゆう仕掛けができるのが、紙のいいところだな、って素直に思う。私はインターネット大好き人間で、ネット万歳!文明開化!とネット至上主義なところがある反面、メディアや編集を捉える上で紙はきってもきれない存在。

こうやって、形としてそれを体感すると凝り固まった思考が刺激されます。

 

いっぱい書いたので、今日はそろそろ寝たいと思います。3時に書き始めたブログも気が付けば4時半。おやすみなさい。